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みんなの知恵と力を合わせて伊豆の石造文化を後世に伝えよう!
by izu-ishi
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要望書(案) 蔵を移築して残そう

※署名簿を添えて、できるだけ早期に東伊豆町に提出する予定です。主旨にご賛同いただける方は下記までお名前とご住所をお送りください。いただいた個人情報は他の目的には決して使用いたしません。ご協力なにとぞよろしくお願いします。

izuishi@excite.co.jp

*******************************
奈良本の伊豆石の蔵の移築を求める要望書(案)

平成22年11月xx日

東伊豆町長
太 田  長 八  様

奈良本の伊豆石の蔵の解体を惜しむ有志の会

奈良本の旧熱川支所敷地内に残る石蔵につきましては町も引き取り手を募集してきたところですが、これは伊豆の石造技術や伝統のみならず旧城東村の歴史を今に伝える貴重かつ希少な町の文化財です。

この石蔵は、昔の城東村役場で貴重品保管庫として使われていたものを50年以上前に現所在地に移築したもので、建造から少なくとも70年、専門家の見立てでは明治期までさかのぼる可能性も指摘される、歴史的価値ある建物です。

町はこの蔵を支所の建物解体に伴い取り壊す予定とのことですが、私共はこれを町民共有の文化財として移築して後世に伝え、観光資源などに活用する価値のある歴史的建造物と考え、ここに要望書を提出する次第です。

先日当地を訪れ蔵を視察した特定非営利活動法人日本民家再生協会の専門家の推測では、移築と建築基準法に合致した補強などに1000万円ほどの費用を要するとのことです。町が単独で負担するには無理のある金額でしょうが、同時にこの蔵は国の登録有形文化財に指定される要件を充分に満たしているとのことです。

町が国登録有形文化財の指定を申請した上で文化庁や国交省などの助成金制度を利用すれば、町が負担する費用を軽減することは可能です。また、町の大切な文化財として保存・移築することになれば、心ある内外市民からのいくらかの寄付も必ずや期待できると私たちは信じています。

伊豆石の建造技術や耐震性については、専門家による調査が始まったばかりであり、江戸のインフラ整備に果たした伊豆石の役割や御石曳などの歴史・文化的側面も近年ようやく注目されるようになりました。奈良本の石蔵の詳しい来歴についても有志が調査中であり、新たな発見があるかも知れません。

また、稲取の御石曳と奈良本の石蔵、さらには町内各地に残る石造の民家や蔵などを結ぶことで、伊豆石をテーマとした新たな観光ルートの開発も可能です。

この石蔵を壊すのは簡単ですが、壊してしまえば二度と造ることができません。今後さらに価値が高まる可能性がある町の貴重な文化財を性急に失ってしまえば、残るのは後悔だけです。

このような想いから、私たちは以下の点を要望いたします。なにとぞ長期的な視野に立って旧城東村役場の石蔵の解体を再検討し、町民の財産として移築・活用することを新たに検討していただきたくお願い申し上げます。



1.旧城東村の石蔵を町が移築して保存すること。
2.町がこの石蔵について国登録有形文化財の指定を申請すること。
3.有形登録文化財への登録のため、早急に教育委員会による調査を実施すること。
4.石蔵の解体に際しては移築を念頭に建築資材をすべて保存すること。

以上


********************************
奈良本の伊豆石の蔵の移築を求める要望書 参考

国登録有形文化財 登録基準
平成8年8月30日 文部省 告示第152号
改正 平成17年3月28日 文部科学省 告示第44号

建築物、土木構造物及びその他の工作物(重要文化財及び文化財保護法第182条
第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。)のうち、原則として建設後50年を経過し、かつ、次の各号の一に該当するもの

(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの
(2)造形の規範となっているもの
(3)再現することが容易でないもの

特定非営利活動法人 日本民家再生協会(別紙参照)

平成22年11月21日に会員数名が石蔵を視察、町民を対象とした「民家再生講習会」で各地の民家や蔵の移築・再生事情について講演を行う。国登録有形文化財申請に際しては調査に協力するとのお申し出あり。
by izu-ishi | 2010-11-24 15:00 | 資料
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