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みんなの知恵と力を合わせて伊豆の石造文化を後世に伝えよう!
by izu-ishi
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移築に向けた解体はみなさんの力でほぼ完了!

蔵の移築・復元に向けた解体作業は、なんと12月9日の作業でほぼ完了しました。10日は残りの資材の搬出と現場の掃除を行います。

当初は町に提示された12月15日の期限に間に合うか危ぶまれた解体作業でしたが、たくさんの方のご協力で予想外に急ピッチで進みました。

12月4日に始まった作業は、東伊豆に移り住んだ元職人さんや下田の元鳶の親方、そして各地から駆けつけた日本民家再生協会の有志による“お助け隊”を中心に行われました。みなさま、本当にお疲れさまでした。

作業がウィークデーに行われたために参加できなかった方、今週末参加される予定だった方のお気持ちもしっかと受け止めさせていただきました。ご支援ありがとうございました。

トイレを貸していただいたSさん他、何かとお世話になった地元のみなさまにも感謝です。

また、私たちの作業は同じ敷地内で旧庁舎の解体を行っていたT社、S社の現場のみなさまのご理解とご協力なくして行うことはできませんでした。本当にありがとうございました。

蔵は石材や木材に還元されて、しばらく保管場所でお休みです。

その間に私たちは地元のみなさんと協力して、向こう数ヶ月のうちに蔵を奈良本地区内に移築・復元する可能性を探っていくことになります。

今後の展開も随時このブログでみなさまにご報告しますので、引き続きご注目くださいますようお願いします。

※解体作業の様子⇒「日誌」で経過を報告しています。

※これまでの経緯
解体・消滅の危機に直面していた東伊豆町・奈良本の石蔵―。

もとは城東村(きとうむら=天空の城・天城山の東に位置する村、との意)の役場で貴重品保管庫として使われていた伊豆石の蔵です。建造から少なくとも80年近く経っていることがわかっています。

東伊豆町も、蔵を自費で移築してくれる引き取り手をいったんは募集しましたが、短期間で打ち切りに。その後、みなさまの署名を添えて提出した嘆願書を受けて、町長が期限を11月30日まで延期してくれました。

そして、期限当日に引き取り手が現れ、蔵は消滅をまぬがれました。

蔵の移築・復元を前提に解体するには、専門家による調査と建材のナンバリング(復元するための番付け)を行ってから石や木材をひとつひとつ取り外して保管場所へ移動しなければなりません。

12月4日にNPO日本民家再生協会の大沢匠さん率いる“お助け隊”メンバーが専門的な作業を行いました。

その後は元職人さんらの超人的な頑張りとお助け隊メンバーを中心とする有志の協力で、町に提示された撤去期限である12月15日を前に解体作業は完了しました。

なお、引き取り手の登場を受けて、「東伊豆町長に移築をお願いする要望書」への署名は打ち切ります。これまでに集まった署名は“蔵を残したい”という想いの表明として東伊豆町長に提出します。ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

東伊豆町の伊豆石の蔵を再生する会(仮称)
(奈良本の伊豆石の蔵の解体を惜しむ有志の会改め)

※お問い合わせ→0558-22-3166(はなぶさ)

・12月1日付けプレスリリース⇒「お知らせ」をご覧ください。

・蔵の図面(簡略版)
 ⇒PDF版のダウンロード

伊豆石について
伊豆半島は昔から石の産地でした。伊豆石は船で運ばれ、江戸城の城壁に使われるなど江戸繁栄の礎を築きました。このような歴史から、蔵や民家、店舗など石造建築は伊豆の各地に点在しています。でも近年はひとつ、またひとつと解体され、伊豆の石造文化や伝統技術が後世に伝えられないまま消滅しています。このブログは、東伊豆町の奈良本に残るチャーミングな伊豆石の蔵をなんとか次代へ伝えたいと願う有志の活動を報告する目的で運営しています。
# by izu-ishi | 2010-12-10 04:00 | 最新

2010.12.09 解体がほぼ完了!

一階部分は一面と基礎を残すのみ。
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手作業で伊豆石を取り外して運び出す。
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側面に書かれた番号を石の上部に書き写す。地道な作業。
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敷地にあった木が伐採され、クレーンで吊り上げられている。
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蔵の解体は敷地の隅で着々と進行。
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あたりにはヒノキの香りが満ちている。
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ざっと数えても年輪は100年以上。立派な木だった。
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こんな形で残されたものも。
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大石、小石、コンクリートやモルタルの破片を袋に入れては運ぶ、このくり返し。
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最後に残った石壁に何か発見。
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この蔵のヤモリだったのか。
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使われていた釘などもすべて保管。
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昼食。本日は大所帯。
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瓦の破片が次々と出てくる。つまり、元あった場所から50年以上前に現地へ移築されたときには屋根は瓦葺だったことになる。その後の地震で瓦が落ちたのでスレートに替えられたのか。重要な証拠として瓦も保存。蔵の来歴はまだまだ不明だ。
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この場所へ移築された際の番付けか。「ハ3」と読める。
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側面の番号を石の上部に書き写す。
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石を吊ってトラックへ運ぶ。
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ついに残すところわずかに。
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積み直すと見えなくなる上部に番付けされている。
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元鳶の親方、民家の学校の若き校長に熱心に説明。
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一日が終わる頃にはおじいちゃんと孫のような名コンビに。
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運び出された伊豆石は、保管場所へ。
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伊豆石がすべて撤去され、ユンボで蔵のコンクリートの基礎を壊す。
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が、コンクリートは深さ55センチ。容易ではない。
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蔵は消え、木立もなくなり、風景が一変。なんだか寂しい。
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チーム荒瀬のKさん、Sさん、そして特に大活躍だった我らがIさん。お疲れさまでした。
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(H)
# by izu-ishi | 2010-12-09 23:00 | 日誌

2010.12.08 一階も、残すは一面半

いきなりですが、昼食タイム。NPO日本民家再生協会の大沢さん、Kさん、“チーム荒瀬”のIさん、Kさん、Sさん。
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蔵の床に張られたコンクリートの下から大きな石がごろごろ、そして小さな石が出てくる。
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二階の木骨部分の木材が運び出されて保管場所へ。
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取り外した石もトラックで保管場所へ運び出される。
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すでに一階は一面と少しの伊豆石を残すのみ。
(H)
# by izu-ishi | 2010-12-08 23:00 | 日誌

日誌2010.12.07 予想外のピッチで解体が進む

元石工のIさんの底力で、蔵の解体は予想外の急ピッチで進んでいる。

一階部分だけが残された蔵から伊豆石を一つずつ取り外すIさん。
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石と石の間の目地を切り離してゆく。
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石と石を接着していたモルタルを削り取る。
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一階が徐々に低くなってゆく。
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入り口があった正面の壁は石がすっかり取り外され、最下段に到達!
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(H)
# by izu-ishi | 2010-12-07 23:00 | 日誌

日誌2010.12.06 二階部分は解体完了

本日も現場では“荒瀬チーム”の元職人さんたちが着々と解体作業を続ける。

隣接するNTTの駐車場にクレーンを入れて、取り外した木材や石を吊ってトラックへ積み込む。
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二階の小屋組の様子。
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二階外壁の石を取り外すIさん。
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足場に並べられた伊豆石。
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木材と石の接合部分。
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二階の外壁が取り外され、木造部分があらわに。
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取り外した木材や石をクレーンで吊って運び出す。
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木造部分の床を取り外して…
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最後は石造の一階だけが残された。
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外観はこんな感じ。
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現場の様子。
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トラックに積みきれずに足場に残された石を一つ一つ下へ降ろす。重労働、お疲れさまです!
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階段に角材の“コロ”を敷いて、ゆっくりと石を滑らせるように降ろしてゆく。
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一階石造内部の様子。陽の目を見たのは移築されて以来おそらく50年以上ぶりだろう。
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すでに旧庁舎も解体され跡形なく消えてしまい、周囲の建物や遠くの山なみが見渡せるようになった。
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本日の作業も無事終了。

(H)
# by izu-ishi | 2010-12-06 23:00 | 日誌